すべての方法を比較
2026年 10月 12日に、各ツールの公式ページ、README、リリースノートで確認した内容です。「記載なし」は、ツール側が明記していないことを表します。
| 方法 | iPad | 対応環境 | ファイルのアップロード | レイヤー付きの書き出し | ブレンドモードとマスク | 料金 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| Procreate 自身の書き出し(アクション > 共有 > PSD) | 必要 | iPad | なし | レイヤー付き PSD | ブレンドモード、不透明度、表示 / 非表示を保持。マスクは記載なし | Procreate は買い切り $12.99 |
| Silicate | 不要 | Windows、Mac、Linux。ウェブ版ビューアは WebGPU が必要 | なし | なし。PNG、JPEG、TIFF、WebP などの 1枚画像 | 1枚画像に反映 | 無料、オープンソース(MIT) |
| Prospect | 不要 | Mac(macOS 11 以降) | なし | レイヤーごとに PNG または TIFF。PSD はなし | 記載なし | 無料(寄付歓迎) |
| ProcreateViewer | 不要 | Windows 10、11 | なし | なし。PNG、JPEG、BMP、TIFF の 1枚画像 | 1枚画像に合成 | 無料、オープンソース(MIT) |
| ProcreateViewer for Windows | 不要 | Windows 10、11 | 記載なし | レイヤー付き PSD、レイヤーごとの PNG | 記載なし | 無料、オープンソース(MIT) |
| Procreate Studio | 不要 | ブラウザ | なし | レイヤーごとに PNG、JPG、TIFF、WebP。PSD はなし | 合成画像に反映。マスクは記載なし | 無料 |
| convert.guru などのアップロード型変換サイト | 不要 | ブラウザ | あり | 記載なし。convert.guru は埋め込みプレビューだけを返すことが多い | 統合プレビューのみ | 無料。有料プランがあるサイトも |
| 拡張子を .zip に変える | 不要 | どのパソコンでも | なし | なし。統合プレビュー(私たちのサンプルでは 1024 px) | 統合プレビューのみ | 無料 |
| toPSD | 不要 | 最新の Chrome、Edge、Firefox、Safari | なし | レイヤー付き PSD(巨大なキャンバスは PSB)、レイヤー付き TIFF、Krita の .kra、レイヤーごとの PNG、統合画像(PNG・JPG・PDF) | ブレンドモード、グループ、レイヤーマスク、クリッピングを編集できるレイヤーとして保持 | プレビュー、PNG・JPG・PDF、タイムラプスは無料。最初の PSD は無料、以降は 1ファイル $3.90 または 1回 $24.90 |
ファイルの中身を見るだけなら、無料で選ぶ候補としては Silicate がいちばん有力です。オープンソースで、3つのデスクトップ OS すべてで動き、ブレンドモードやマスクも描画できます。Prospect は現在も更新が続いている Mac アプリで(バージョン 1.2.1 は 2025年 10月公開)、レイヤーごとの書き出しやタイムラプスの書き出しにも対応しています。ProcreateViewer for Windows は、私たちが見つけた中で唯一レイヤー付き PSD を書き出せる無料アプリです。初公開は 2026年 9月で、インストーラーに署名がないため、実行前に Windows の警告が表示されます。
どれを使えばいいか
- 描いた人がまだ iPad を使えるなら、「アクション > 共有 > PSD」で書き出してもらいましょう。Procreate を持っている人なら追加の費用はかからず、アプリから直接書き出したファイルが手に入ります。手順や PSD をパソコンに移す方法は Procreate を Photoshop で開く方法で説明しています。
- 作品を見たり印刷したりするだけなら、Windows、Mac、Linux では Silicate、Mac では Prospect が使えます。どちらも無料で、オフラインで動きます。
- 会社のパソコン、学校のノートパソコン、Chromebook など、ソフトをインストールできない環境でレイヤーが必要なら、ブラウザで toPSD を使ってください。何もインストールせず、ファイルもアップロードされません。
- レイヤーを 1枚ずつ画像にしたいなら、Mac では Prospect でレイヤーごとに PNG や TIFF を書き出せます。toPSD の「レイヤー別 PNG」は、無料アカウントがあればどのブラウザでも使えます。
- タイムラプスが欲しいなら、Mac では Prospect で書き出せます。toPSD は録画されたパートをブラウザの中でつなぎ、1本の MP4 として無料で保存します。詳しくはタイムラプスのガイド(英語)をご覧ください。
- 個人的な作品や取引先の作品なら、アップロード型のサイトは避けましょう。Silicate、Prospect、ProcreateViewer、toPSD はファイルを自分のパソコンの中だけで扱います。
.zip にする方法と、その限界
.procreate ファイルの正体は ZIP アーカイブです。artwork.procreate を artwork.zip に名前を変えて(Windows では先にエクスプローラーでファイル名拡張子を表示する設定にします)、通常の ZIP と同じように開けます。中には次のものが入っています。
QuickLook/Thumbnail.png:統合されたプレビュー画像。私たちが確認したサンプルでは長辺 1024ピクセルで、キャンバスはこれよりはるかに大きい場合があります。- レイヤーごとのフォルダ:中身は
.chunkファイルばかりです。これはピクセルを圧縮したタイルで、画像ビューアでは開けません。 Document.archive:レイヤー名、順番、ブレンドモードなどが入った設定ファイル。video/segments:タイムラプスが短い MP4 クリップの連続として保存されている場所。
どのファイルがどの作品か確かめる程度なら、プレビューで十分です。フルサイズの作品やレイヤーが必要なら、タイルを復元して組み立て直す必要があり、上で紹介したビューアや toPSD はその処理をしています。ファイルの構造は .procreate 形式の解説(英語)にまとめています。
toPSD でできること
変換ツールにファイルをドロップすると、次のものが手に入ります。
- アカウントなしで無料:プレビュー、レイヤー一覧、フルサイズの PNG 画像、タイムラプス動画。
- 無料アカウントで:レイヤーごとの PNG と、レイヤー付き PSD。最初の PSD は無料で、それ以降は 1ファイル $3.90、または 1回 $24.90 で無制限です(料金、英語)。
- PSD には、レイヤー名、順番、不透明度、表示 / 非表示、ブレンドモード、グループ、レイヤーマスク、クリッピングマスクが入ります。Display P3 のキャンバスは Display P3 のカラープロファイルのままです。
- PSD 形式に収まらない大きなキャンバス(1辺が 30,000ピクセル超、または 2GB 超)は、PSD の代わりに PSB で保存されます。
ファイルはブラウザが読み込み、パソコンの外に出ることはありません。toPSD の PSD は Photoshop と GIMP で開けることを確認しています。開いたあとに確認するポイントは、Procreate を Photoshop で開く方法と GIMP のガイド(英語)をご覧ください。