アイビスペイントが読めるのは IPV と PSD、.procreate は対象外
ibisPaint X は Android と iPhone でとくに多く使われているお絵かきアプリのひとつです。作品は .ipv ファイルとして保存され、ほかのアプリとのやりとりには PSD の読み込みと書き出しに対応しています。Procreate の .procreate 形式(英語)は読み込めません。ふたつのアプリが同じ形式を使ったことはなく、Procreate のファイルが Android のスマホに届いても、アイビスペイントではどうにもできません。
これを解決するのが PSD です。レイヤー付き PSD ならレイヤーがそのまま運べて、アイビスペイントの PSD 読み込みはまさにこういう受け渡しのために作られています。
.procreate ファイルから PSD を作る
Procreate で描いた人が iPad を持っていれば、Procreate の「アクション > 共有 > PSD」で PSD を書き出せます。
ファイルしか手元にない場合は、ブラウザで toPSD の変換ツールにドロップします。パソコンでもスマホでも動き、作品とすべてのレイヤーを表示して、レイヤー付き PSD を端末の中で書き出します。何もアップロードされません。プレビューとフルサイズの統合 PNG はアカウントなしで無料、最初のレイヤー付き PSD は無料アカウントで無料です。
アイビスペイントに読み込む
アイビスペイントの講座では、読み込みの方法がふたつ紹介されています。
- アイビスペイントの中から:マイギャラリーを開き、読み込みのボタンからファイルアプリやクラウドドライブの PSD を選びます。
- ファイルの側から:ファイルアプリ、Google ドライブ、Dropbox で PSD を共有し、共有先にアイビスペイントを選びます。
どちらの方法でも、PSD はレイヤー付きの新しい作品としてマイギャラリーに表示されます。
PSD に入っているもの
- Procreate のすべてのレイヤーが、名前のまま同じ順番で入ります。
- グループ、非表示のレイヤー、各レイヤーの不透明度。
- Procreate の 26種類のブレンドモードを、それぞれ対応する PSD のモードに変換したもの。
- クリッピングマスクとレイヤーマスク。
- Display P3 を含むカラープロファイル。
- 背景色は、いちばん下の「Background」という名前のレイヤーになります。
この PSD は Photoshop と GIMP(英語)で確認済みです。アイビスペイントへの読み込みはまだ私たち自身で試していないので、次の項目はテスト結果ではなく、確認するポイントとして読んでください。
読み込んだあとに確認すること
- クリッピング。アイビスペイントにはレイヤーごとのクリッピングの切り替えがあります。Procreate でクリッピングしていたレイヤーが、すぐ下のレイヤーの上にだけ表示されているかを確認します。
- ブレンドモード。乗算、スクリーン、オーバーレイなどのよく使うモードはそのまま対応します。色相、彩度、カラー、輝度はアプリによって違いが出るので、無料の統合 PNG と見比べてください。
- 色。アイビスペイントが埋め込まれたカラープロファイルを使わない場合、Display P3 のキャンバスで描いた作品は、iPad で見るより少しくすんで(英語)見えることがあります。これはアプリの色の扱いによるもので、変換のミスではありません。
- 文字。Procreate のテキストレイヤーはピクセルとして届きます。
- サイズ。スマホのメモリには限りがあります。大きな PSD が読み込めないときは、タブレットかパソコンで試してください。
スマホのメモリと大きなファイル
toPSD はすべての処理をブラウザのタブの中で行います。だからこそ作品が外に出ないのですが、そのぶんタブにはキャンバス全体とレイヤーを扱えるだけのメモリが必要です。スマホでは、とても大きな Procreate ファイルがこの上限に届くことがあり、そのときは toPSD に「ブラウザのメモリが足りなくなった」というメッセージが表示されます。解決策は、メモリにずっと余裕のあるパソコンで変換して、クラウドドライブ経由で PSD をスマホに移すことです。手順は Android のガイド(英語)にまとめています。
ほかのアプリ
MediBang Paint(英語)も同じ PSD を読み込め、同じスマホで動きます。クリスタ(CLIP STUDIO PAINT)でも開けます。絵だけが必要なら、無料の Procreate から PNG への書き出し(英語)はどのアプリでも開けます。