クリスタが開けるのは PSD と PSB、.procreate は対象外
CLIP STUDIO PAINT はたくさんの形式を読み込めます。Ver.5 の動作環境のページには BMP、JPEG、TGA、PNG、TIFF、PSD、PSB、WebP が並び、アイビスペイントの作品ファイル(IPV)まで加わっています。それでも Procreate の .procreate は入っておらず、クリスタの読み込みメニューにも .procreate を受け付けるものはありません。
入り口になるのは PSD です。クリスタは以前から Photoshop のファイルを読み込めて、PSD のグループはレイヤーフォルダーに、PSD のクリッピングは「下のレイヤーでクリッピング」に、PSD のレイヤーマスクはクリスタのレイヤーマスクになります。開き方はユーザーガイドの「ファイルを開く」のとおり、[ファイル]メニュー→[開く]です。
PSD を用意する
iPad が手元にあれば、Procreate の「アクション > 共有 > PSD」で PSD を書き出せます。Procreate のハンドブック(英語)によると、レイヤー、名前、不透明度、表示・非表示、ブレンドモードが残ります。
iPad がない場合は、.procreate ファイルを toPSD の変換ツールにドロップします。ブラウザの中でレイヤーのタイルを読み込み、レイヤーを組み立て直して PSD を書き出します。プレビューと統合した PNG(英語)はアカウントなしで無料、最初のレイヤー付き PSD は無料アカウントで無料です。どの段階でもファイルはアップロードされません。
PSD に入っているもの
- すべてのレイヤーが、Procreate での名前のまま、同じ順番でラスターレイヤーとして入ります。
- グループはクリスタではフォルダーとして表示されます。非表示のレイヤーやグループは非表示のままです。
- 不透明度と、Procreate の 26種類のブレンドモードを、それぞれ対応する PSD のモードに変換したもの。Procreate の「加算」は「覆い焼き(リニア)- 加算」になり、クリスタではこれを「加算(発光)」と呼びます。
- クリッピングマスクとレイヤーマスク。
- キャンバスのカラープロファイル。Display P3 のキャンバスなら広い色域の色がそのまま残ります。
- 背景色は、いちばん下の「Background」という名前のレイヤーになります。
この PSD は Photoshop と GIMP(英語)で確認済みです。クリスタではまだ私たち自身で開いて試していないので、次の項目をチェックリストとして使ってください。
開いたあとに確認すること
- クリッピング。[レイヤー]パレットを開き、Procreate でクリッピングしていたレイヤーに「下のレイヤーでクリッピング」のマークが付いていて、すぐ下のレイヤーの上にだけ描かれているかを確認します。
- 合成モード。乗算、スクリーン、オーバーレイなどのよく使うモードはそのまま対応します。色相、彩度、カラー、輝度はアプリごとに計算方法が少しずつ違うので、toPSD の無料の統合 PNG と見比べてください。
- 文字。Procreate のテキストレイヤーはピクセルとして届きます。文字を直したいときは、クリスタのテキストツールで打ち直します。
- キャンバスサイズ。クリスタは大きなキャンバスも開けますが、レイヤーの多い巨大な Procreate ファイルはメモリを多く使います。パソコンが重くなるときは、ほかのアプリを閉じてから開いてください。
開いたあとで色が薄く見えるときは、どこかでカラープロファイルが外れています。Procreate の PSD のトラブル(英語)にある直し方がここでも使えます。
マンガ・イラスト制作に移るなら
Procreate からクリスタに移る人の多くは、コマ割り、トーン、写植のような、Procreate にないマンガ向けの機能が目当てです。変換した PSD があれば、描いたレイヤーを土台にして続きを作れます。変換する前に Procreate で線画と色を別々のレイヤーにしておけば、クリスタでも分かれたままです。
ほかのアプリ
同じ PSD はほかのお絵かきアプリでも開けます。アイビスペイントや MediBang Paint(英語)のガイドもご覧ください。ファイルがパソコンに届いた場合は、Windows パソコンで Procreate のファイルを開く方法が役に立ちます。
Procreate のカラーパレットは、無料のスウォッチ変換ツール(英語)で .swatches ファイルを Photoshop の .aco として保存できます。.aco は、クリスタの[カラーセット]パレットのメニューにある「カラーセットの読み込み」で取り込めます(ユーザーガイド)。